6月3日は雲仙・普賢岳で大火砕流が発生した日です
長崎県の島原半島にある雲仙・普賢岳で大火砕流が発生し大きな被害が発生したのは今から約30年前の1991年6月3日でした。
地図
災害状況
国土交通省のサイトに掲載された内容によりますと、1990年11月17日に雲仙・普賢岳は198年ぶりに噴火活動を再開しました。翌1991年6月3日には火砕流が発生し、死者40人、行方不明3人、負傷者9人、建物被害179棟という、火山災害としては極めて悲惨な災害になりました。噴火活動は、1995年に至るまで約4年半続き、島原市、深江町は度重なる土石流災害・火砕流災害に見舞われました。
全体での災害状況は以下のとおとなりました。
・死者・行方不明者 44人(うち3人は行方不明者)
・建物被害 2,511棟(うち住家1,399棟)
・被害額 約2,299億円
・火砕流発生回数 9,432回(H3.5~H8.5)
・土石流発生回数 62回(H3.5.15~H12.3.31)
・土石流による総流出土砂量 約760万m3
・国道・鉄道の不通
国道57号:817日(H3.6.3~H7.4.28)
国道251号:196日(H3.6.8~H3.12.20)
島原鉄道:1,698日(H3.6.4~H9.4.1)
火砕流の映像
火砕流の強烈だったことがニュースの映像に残っています。
雲仙岳について
雲仙岳は長崎県の島原半島中央部にそびえる火山です。
広義では普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰と、
野岳、九千部岳、矢岳、高岩山、絹笠山の五岳からなる山体の総称です。
そのため「三峰五岳の雲仙岳」とも呼ばれています。
やや詳しい説明は以下のとおりです。
雲仙岳(うんぜんだけ)は、長崎県の島原半島中央部にそびえる火山である。半島西方の橘湾を中心とする千々石カルデラの外輪に位置する。広義では、火山学上の「雲仙火山」と同義で、最高峰の平成新山をはじめ、三岳(三峰)とも呼ばれる普賢岳・国見岳・妙見岳、五峰(五岳)とも呼ばれる野岳・九千部岳・矢岳・高岩山・絹笠山を含め、東の眉山から西の猿葉山まで、総計20以上の山々から構成される。雲仙岳の形の複雑さは、三岳五峰(三峰五岳)、八葉、二十四峰、三十六峰など様々な数字で表現されたが、観光上のキャッチフレーズとして「三峰五岳の雲仙岳」が多用されるようになった結果、狭義として八つの山(ときには三つの山)のみを指す用法も生まれたが、歴史的には海上にそびえる山並み全体を指す名称である。行政区分では島原市、南島原市、雲仙市にまたがる。しばしば、旧最高峰の普賢岳(雲仙普賢岳)の名称と混同して用いられる。
引用元: Wikipedia
雲仙岳災害記念館
1990年に始まる雲仙普賢岳の噴火の教訓を後世に伝えるため、記念館「がまだすドーム」があります。
天災は忘れた頃にやってくる
日本は火山国です。何時また大きな噴火や地震が起きてもおかしくない、という心構えが大切だと、この6月3日に思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。