5月31日は世界禁煙デーです
世界禁煙デーと禁煙週間
世界保健機関(WHO)は、5月31日を「世界禁煙デー」とすることを1989年に決めました。
WHOのサイトでは「タバコに殺されるなよ」という趣旨の画像を出して警告しています。
引用元: WHO
日本では1992年から世界禁煙デーに始まる一週間を「禁煙週間」として定め、各種の施策を講じています。
その一つが仲間由紀恵(スマート・ライフ・プロジェクト オフィシャルアンバサダー)による禁煙にまつわるメッセージの発信です。
喫煙による短命化
喫煙により命を縮めていることは統計にはっきりと出ています。
引用元: 厚生労働省
成人喫煙率の推移
たばこ産業の「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は27.8%でした。
これは、ピーク時(1966年)の 83.7%と比較すると、約50年間で56ポイント減少したことになります。
年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は21.3%ですが、30歳代から50歳代はまだ35%前後を推移しており、一番高い年代は40歳代で35.5%でした。
成人男性の喫煙率は、減少し続けていますが、諸外国と比べると、未だ高い状況にあり、約1400万人が喫煙していると推定されます。
これに対し、成人女性の平均喫煙率は8.7%であり、ピーク時(1966年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況です。 喫
煙率が一番高い年代は40歳代の13.6%、最低は60歳以上の5.4%です。
引用元: 厚生労働省
喫煙率の国際比較
2002年(上のグラフの平成14年に対応)の統計ですが、日本の喫煙率は高いことが結果として出ています。
引用元: 厚生労働省
たばこの害
たばこは恐ろしい害のかたまりです。
死亡原因の第一位です。
その恐ろしさは「肺がん」だけにとどまらず、ありとあらゆる病気のもとになっているのです。
たばこには5,300種類以上の化学物質と70種類以上の発がん物質が含まれています。
脳卒中や心臓病、慢性的な肺疾患、糖尿病、慢性腎臓病など、さまざまな生活習慣病を引き起こすほか、 肺がんに限らず多くのがんの原因になることも分かっています。
近年、たばこの健康影響が広く知られるようになり、わが国の喫煙率は年々低下しています。
それでもなお、喫煙が原因で死亡したと推定される人数は年間で約13万人にものぼり、 リスク要因別の死亡者数では高血圧を抑えて最も多くなっています。
喫煙は、認知症のリスクを2~3倍も高め、日本人に多いアルツハイマー病、 血管性認知症のいずれとも関係があります。また、喫煙は脳卒中や骨折などのリスクが高く、 これらにより要介護の状態になりやすいことも分かっています。
禁煙は、認知症や寝たきりを予防する観点からも有効なのです。
引用元: 厚生労働省
たばこを吸っている皆さん、「世界禁煙デー」を機会に自分だけではなく、周囲の人の健康にも寄与できる行動をしてみませんか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。