文庫の森と戸越公園
今回も自宅からの徒歩圏内のスポットの紹介です。
東急大井町線の戸越公園駅から徒歩2分で行ける2つの公園に行きました。
文庫の森
この公園は2013年に開園した比較的新しい公園です。
由来
この辺り一帯は、後で紹介する戸越公園を含めて、かつて肥後熊本藩細川家の下屋敷でした。「文庫の森」の敷地はその内の、旧三井財閥が所有して三井文庫を運営した土地であり、戦後の財閥解体で国文学研究資料館となった後、現在は緑豊な公園として公開されています。
保存されている書庫
三井文庫時代の建物の内、第二書庫だけが公園の中に保存されています。
南側から見た写真です。
案内版によるとこの他に、かつては第一書庫と事務棟もあり、廊下でつながっていたことがわかります。
広場
広い芝生の広場で遊ぶことができます。
水辺の広場
池の周りは水辺の広場と名付けられています。
水鳥が餌を捕っているところを見ることができました。
戸越公園
由来
古くから公園として公開されており、その由来は以下のとおりです。
肥後国藩主細川家下屋敷の庭園跡を利用して造られた区立公園。昭和10年東京市立の公園として開園し、昭和25年に品川区に移管されました。
池を中心に渓谷や滝、築山などの配置の中を一周する回遊式庭園で、薬医門(正門)、冠木門(東門)等、大名庭園の雰囲気を醸し出しています。梅や桜、藤、銀杏など四季折々、美しい植栽が楽しめる公園です。
引用元: 戸越公園 | しながわ観光協会
入口
薬医門(正門)
正門は大名庭園らしい構えになっています。
入口横には石碑もあります。
冠木門(東門)
冠木門(東門)は簡素でした。
池
正門から続く緩やかな下り坂が伸びています。
池のほとりの建物が見えてきました。
ようやく到着。
池は静かです。
近寄ると亀が岩の上にいます。
築山
東門の横には築山があり、その上から池を眺めることもできます。
渓谷と滝
池の上流へ進むと川があります。
更に登ります。
橋の向こうには滝もあります。
橋の上から池の方向を見ると、上流の滝のような水しぶきはなく、穏やかな流れになっています。
このように、渓谷と滝も公園の中に作られており、水のせせらぎの音を静けさの中で楽しむことができます。
生垣
公園の中で竹による生垣の組み方に様々な方法があることを見つけました。
第一は四ツ目垣(よつめがき)という組み方です。
立札の説明は以下のとおりでした。
「透かし垣の代表的な竹垣です。本来は胴縁を四段渡し、"四つの目"ができることからこう呼ばれます。簡単な構成の垣だからこそ、胴縁の段数や目の大きさのバランスなどさまざまなものがあり、変化に富んだ竹垣です。鎌倉時代の絵巻物などにもう、その姿が描かれていて、古くから使われてきたものと考えられます。」
第二は金閣寺垣です。
「透かし垣のなかでも足元垣の代表ともいえる竹垣です。楼閣「金閣」で知られる京都の臨済宗鹿苑寺で最初に作られ、この名で呼ばれます。胴縁を渡さず、立子を並べ、太い半割の押縁を渡し、玉縁を掛け棕櫚縄で飾り結びをします。」
最後に名前の説明はありませんでしたが、竹を斜めに組んだ生垣も池のほとりの一部に使われていました。
コロナウィルス対策の外出自粛要請が、早く解除されることを祈るだけですが、運動不足にならないよう、人があまりいない場所での散歩をこれからも続けます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。