尾崎士郎記念館と蘇峰公園
自宅からの徒歩圏内のスポットの紹介を続けます。
JR京浜東北線の大森駅から徒歩10分程度で行ける2つの公園の紹介です。
尾崎士郎記念館
概略
代表作である小説「人生劇場」で有名な尾崎士郎(1898~1964)がこの地に住んでいたことを記念する施設で、大田区のホームページにその概要と駅からの案内図も掲載されています。
平成20年5月にオープンした「尾崎士郎記念館」では、昭和29年に建てられた居宅のうち書庫、客間、書斎を再現し、そのエネルギッシュな執筆活動を伝えるために、特に、机周りの雑然とした雰囲気を活かした展示を行っています。豊富な蔵書や原稿用紙はもちろん、いくつもの徳利や調度品からは、酒と相撲を愛した作家の息づかいが聞こえてきそうです。
引用元: 大田区ホームページ:尾崎士郎記念館
記念館前の案内板にも年表を含めた概略が記載されています。
入口
記念館の看板は駅から来た人に分かりやすく表示されています。
建物を正面に見て入場です。
人生劇場
建物の手前の庭に人生劇場の石碑があります。
石碑の横に肖像写真と説明があります。
写真の下の説明は「『人生劇場』は士郎の代表作。最初の作品である青春篇は昭和8年(1933)に「都新聞」に連載され、同10年に挿絵を担当した中川一政の斡旋で出版された。川端康成がこれを絶賛するとー躍有名になり、様々なシリーズが刊行された。」
石碑のすぐ前の部屋では、人生劇場の挿絵原画(複製)をガラス戸越しに覗くことができます。
宇津井健の後援
裏側に回ると、俳優の宇津井健の結婚式で媒酌人を務めたときの写真が飾られていました。
説明文は「1954年、尾崎士郎原作「雷電」が公開、主役を宇津井健(1931年10月24日~2014年3月14日)が務めた。尾崎は宇津井の後援会会長になるなど濃密な交友が成された。写真は、宇津井健の媒酌人を務めたときのもの。」
徳富蘇峰との記念写真
また、この後紹介する蘇峰公園の持主だった徳富蘇峰(1863~1957)との記念写真もありました。
説明文は「徳富蘇峰(編集者·評論家)と共に、「蘇峰九十一」とあり、1953(昭和28)年ごろと推測、近所付き会いのなかった二人だが、作品等互いに読みあっていたと思われる。その一端がうかがえる一枚。」
蘇峰公園
概略
徳富蘇峰は蘆花の兄であり「国民新聞」を刊行し、「近世日本国民史」を著したこと等により知られています。
その住居跡が蘇峰公園であり、その中には山王草堂記念館が建てられています。
入口~石段
門をくぐると石段が続いています。
石段は続きます。
この部分の石段は、自然の石を使用した昔のままのものだと考えられます。
登り切ると山王草堂記念館が現れます。
記念館の手前で蘇峰の胸像が出迎えてくれます。
山王草堂記念館
玄関
玄関の額
側面
胸像の台座
この台座の上に胸像があったが、第二次世界大戦で供出したとのこと。
カタルパの小径
尾崎士郎記念館への近道となっている石段は現代的な構造で、カタルパの小径と名付けられています。
立札によると、カタルパの小径の開通記念で平成25年に植樹されていました。
外出自粛要請の折、乗物の使用は慎みますが、健康維持のための自宅付近で人混みを避けた散歩は続ける予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。